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付与される状況に沿って対応する消防職員 |
東南海・南海地震に備え、 職員たちの対処能力を向上し連携を深めようと、 和歌山市と市消防局は15日、 図上シミュレーション訓練を行い、 職員約80人が分単位で出される想定状況にロールプレイング方式で対応した。 市の職員らが図上訓練するのは初めて。 大橋建一市長は 「想定していなかった所で地震が発生している。 ほかの災害への対応能力も向上させるべく、 真剣に取り組んでほしい」 と話した。
訓練は、 紀伊半島沖でマグニチュード8・6の東南海・南海地震が発生し、 地震や津波による大規模な災害が発生したと想定。 市の総合防災課や地域安全課の職員は、 予想される事態を細かく提示するコントローラーと、 その状況に合わせて対応するプレーヤーに分かれた。
プレーヤーは、 災害対策本部として被害情報や応急活動情報の収集などをする情報班、 報道対応などをする広報班、 市民からの問い合わせの受け付け、 相談などを受理する市民相談班など5つの班を設置。 「市内全域の停電」「住宅火災発生」「津波浸水、 家屋倒壊、 死者行方不明者の発生」 など与えられる状況に、 別室に設けられた消防局職員の本部や各防災関係機関と連絡調整しながら、 人命の救出・救護を目指した。 訓練の統裁でもある小西博久危機管理監は 「災害現場を統括する事務局がしっかり役割分担することで、 市の災害に対する総合力を上げることにつながるのでは」 と話していた。
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