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当時を語る田中消防長 |
15年前に阪神・淡路大震災が起きた17日を前に、 紀の川市、 岩出市の消防を担う那賀消防組合消防本部の田中照巳消防長は、 本紙の取材に当時の状況と防災について話した。
当時、 警防課長だった田中消防長は17日早朝、 地震が発生した神戸で甚大な被害が出たとの情報を受け、 県内各消防署らと共にチームを組み救援に出発。 交通網は混乱、 到着は午後9時ごろになったという。 当時の状況は今でも鮮明で 「木造の建物は粉々、 ビルや道路は崩壊。 地下鉄駅上の道路は完全に陥没。 アーケードはすべて落ちた。 とにかくすごかった」 と振り返る。 救出活動で、 10人を倒壊家屋から出すことに成功したが、 生存者は1人だけだったという。
市民の防災対策は 「大きな地震があった場合、 管内では山間地のがけ崩れや、 ため池の決壊などが危険。 被災した家の状況は近所の人が一番よく分かっている。 いち早く被災者を救助できるように、 地域自主防災組織の訓練や、 啓発で災害に対する意識を高めてほしい」 と呼びかけた。
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