2010年01月16日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

防災とボランティアの日を前に那賀消防の田中消防長語る

田中照巳消防長

当時を語る田中消防長

15年前に阪神・淡路大震災が起きた17日を前に、 紀の川市、 岩出市の消防を担う那賀消防組合消防本部の田中照巳消防長は、 本紙の取材に当時の状況と防災について話した。

当時、 警防課長だった田中消防長は17日早朝、 地震が発生した神戸で甚大な被害が出たとの情報を受け、 県内各消防署らと共にチームを組み救援に出発。 交通網は混乱、 到着は午後9時ごろになったという。 当時の状況は今でも鮮明で 「木造の建物は粉々、 ビルや道路は崩壊。 地下鉄駅上の道路は完全に陥没。 アーケードはすべて落ちた。 とにかくすごかった」 と振り返る。 救出活動で、 10人を倒壊家屋から出すことに成功したが、 生存者は1人だけだったという。

市民の防災対策は 「大きな地震があった場合、 管内では山間地のがけ崩れや、 ため池の決壊などが危険。 被災した家の状況は近所の人が一番よく分かっている。 いち早く被災者を救助できるように、 地域自主防災組織の訓練や、 啓発で災害に対する意識を高めてほしい」 と呼びかけた。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif