2010年01月20日

00.社会

大河内さんの彫刻が医大高度医療人材センターに

作品「明日に向かって」と大河内さん(左)、南條学長 - 大河内さんの彫刻が医大高度医療人材センターに

作品「明日に向かって」と大河内さん(左)、南條学長

このほど建物が完成した和歌山市紀三井寺の県立医科大学高度医療人育成センターに、同市湊の大河内久子さん(55)の抽象彫刻「明日に向かって」が設置された。同センターは地域医療の発展と高度医療人の育成を目指す施設で、4月1日から供用が始まる。南條輝志男学長は大河内さんに、「素晴らしい芸術作品。センターの趣旨にぴったりです」と喜びを語った。


作品はアルミニウムとステンレス製で大きさは168センチ×50センチ×45センチ。エントランス正面の壁に設置され、三方からの照明で柔らかく浮かんでいるように見える。

大河内さんは作品を東京や大阪で発表しており、設計施工の清水建設を通して東京のアート関連業者から制作を依頼された。「元気が出る黄色を使い、地域・大学・病院の架け橋となり志高く地域へ貢献する心、明るい未来への光を表しました」と話す。

同センターは鉄骨コンクリート造り5階建て。延床面積3062・44平方メートル。建物は住友金属工業の寄付により平成20年11月に着工。さきごろ同社の友野宏社長や仁坂吉伸知事らを迎えて完成式典が行われた。現在備品などの据え付け工事が進められている。医療スタッフや学生らが研修する地域医療支援推進室や、産休後の復帰支援などを行う女性医療人支援センター、ロボットを用いて診療シミュレーションや外科的手技を習得できるスキルラボ、臨床診察実技試験(OSCE)研修室18室、200人以上収容可能な会議室などがある。

南條学長は、「研修医ルームの広さと、スキルラボの規模は大学としておそらく日本一です。研修医確保のための魅力づくりと県内医療関係者のスキルアップは念願でした。仁坂知事のご尽力と住友金属工業さんのご厚意に感謝します」と話している。





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