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県警本部生活安全企画課がまとめた平成21年中の県内の犯罪情勢によると、 8年連続で刑法犯認知件数が減少している中、 殺人や強盗など重要犯罪が前年より増加し、 犯罪の悪質、 凶悪化がみられる。 また、 住民の防犯意識が問われる自転車盗など街頭犯罪もやや増加しているという。
県内の刑法犯認知件数は前年比339件減の1万3963件、 街頭犯罪は7年ぶりに増加傾向となり、 13件増の8391件、 重要犯罪は27件増の112件。 検挙状況も増加傾向で、 刑法犯が546件増の4702件、 244人増の2783人、 街頭犯罪が309件増の1526件、 45人増の842人、 重要犯罪が29件増の91件、 15人増の68人となった。 県内の人口あたりに対する犯罪率は14・02%から13・80%と改善されているが、 全国的に治安回復の流れとなっており、 20年の全国ワースト12位から10位となった。
刑法犯の主な増加罪種は1位が自転車盗で127件増の2645件で、 そのうち約64%が小中高生で、 約7割が無施錠だった。
同課は、 「割れ窓理論ではないが、 自転車や車の鍵をかけるなど、 小さなことからコツコツ守ってもらいたい」 とし、 今年度は、 自転車盗やオートバイ盗、 器物損壊、 車上狙い、 侵入盗など21年中に1000件以上の発生が出た多発罪種に対し、 犯罪抑止対策の強化を図る。
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