2010年02月06日

00.社会

シティ!前のタクシーに苦情、協会は文書で警告も

シティ! ワカヤマ

パイロンをぬうように並ぶタクシー

「道をふさいでて通りにくい!」 。 市民からタクシーの違法駐車の苦情が寄せられている。 中でも特に苦情の多い和歌山西署管内で、同署が頭を悩ませているのが、 和歌山市元寺町の商業施設 「シティ! ワカヤマ」 東側の国道24号北進車線。 片側2車線の道路は、 タクシーが駐車すると実質1車線になってしまい、 渋滞も起きている。 同署と施設は1年半ほど前から話し合いを進めており、 タクシーベイの設置など解決策を練っているが、 予算や安全面など問題は山積みだという。

度重なる苦情から、 西署が取り締まるべく駆けつけると、 タクシーはこつ然と姿を消すイタチごっこが続いており、 同署は県タクシー協会と協議の場を持ち、 タクシー運転手への指導を呼びかけたが、 運転手個人にまで浸透していないのが現状のようだ。

協会によると、 同署の指導から各タクシー会社に文書で警告を繰り返してきたが、 「運転手自身も違法だとは分かっているが、 『乗っているからいつでも動かせる』 という甘えがある」 とし、 「苦情に対しては、 すぐに対応しなければいけない。 最終通告をしても状況が変わらない場合は、 24時間の街頭指導も考えている」 と話している。

シティ!ワカヤマによると、 警察との話し合いの中でタクシーベイ設置の案は出ているが、 東側の出入り口は火災が発生した際の消防車の乗り入れ場所となっていることや、 客の安全面の確保など課題があるという。 また、 タクシーベイを設置することになった場合、 工事費の負担についても悩みのタネであり、 施設関係者は 「法的なルール、 警察の指導を守れないタクシーのために、 納得できない部分もある」 と渋い顔。 しかしながら、 「課題さえクリアできれば、 前向きに検討したい」 とも述べている。

現在、 問題の場所はバイパス関連の工事の影響で、 パイロン(カラーコーン)が並んでいる状態であり、 数カ月はタクシーの占拠もなかったが、 最近ではパイロンの合間をぬうようにタクシーが数台並んでいる。

同施設をよく利用する男性(39)は 「北大通りを左折してシティの駐車場に行く時には左折してすぐ左折なのに、 タクシーが止まってると左側レーンが使えないから不便」 と不満を漏らしている。

タクシーにかかわるトラブルでは、 東署管内のアロチ内の柳通りで、 歩道や交差点、 横断歩道への違法駐車が問題となっていたが、 平成17年に、 西側と東側の1車線にタクシーベイを設置したことで苦情は減ったという。





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