2010年02月12日

00.社会

医大側が板倉新理事長の任命を申し出、知事が了承

板倉徹教授

板倉教授

県立医科大学の新理事長選考問題で大学側は12日、 理事長選考会議議長の小濱孝夫副理事長が任命権者の仁坂吉伸知事を訪れ、 教授会などでの議論を踏まえ、 再選考はせず板倉徹教授 (63) を新理事長候補として正式に申し出る文書を手渡した。 面会後、 会見した仁坂知事は 「大学の総意は決まった。 事件のけじめはきちんとし、 学内一致して協力体制を取るということだから、 大学の自治を尊重し任命せざると得ない」 などと述べた。

医大の新理事長選出では、 学内意向投票の結果を踏まえ選考会議が板倉教授を次期理事長候補として決定。 しかし、 同教授が会計検査院から研究委託費をめぐる不適正経理を指摘されており、 仁坂知事が大学と県民の名誉を守るためとして大学側に 「再考」 を求めていた。

会見した仁坂知事は、 これまで板倉氏や選挙で敗れた現理事長兼学長の南條輝志男氏らと個別に面会したことを明らかにした。 また、 板倉氏には不適正経理問題ではすべての情報公開に努める▽大学は県民に奉仕するためにあることを鮮明にする▽県民の声が反映されるような意思決定システムづくり▽大学内の融和と結束など、 新理事長に求める5項目を文書で提示。 本人から了承を得たとした。 小濱副理事長は 「教授会ではさまざま意見があったが、 再選考すべきという声はなかった」 と述べた。 任命は4月1日。





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