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県大会を制した紀之川中学校イレブン |
平成21年度県中学校サッカー新人選手権大会決勝が、田辺市の南紀スポーツセンターで行われ、紀之川(和歌山市)が近大付属和歌山(同)を3―2の逆転で下し優勝を飾った。同大会の予選にあたる市の大会決勝では、近大に0―1で惜敗しているだけに、紀之川が粘りと意地を見せつけて見事に雪辱した。選手たちは全国を視野に早くも夏の大会制覇に向けて練習に取り組み、士気を高めていた。
決勝前半は紀之川が近大に苦戦。2点のリードを許し迎えた22分、2年MF尾藤惇広がペナルティエリア外から敵陣を突破してシュート。1点差に詰め寄り、前半を折り返した。後半に入ると紀之川イレブンが奮起、10分に2年FW笹がペナルティエリアから敵陣を抜き、シュート、同点ゴールを決めた。その後は緊迫した試合が続き、盛り返そうと近大が積極的に攻めたが、2年GK丸山が体を張ったプレーで辛くもしのいだ。PK戦間近となった終了1分前、笹が左サイドから鋭いアシストで尾藤につなぎ、尾藤がこれをファーストタッチで抜けてシュート。粘りのプレーで逆転Vを勝ち取った。
MVPの尾藤は「2点差で負けていたから絶対に点を取るぞと心に決めてました。1点目はまだまだこれから。3点目はこのままやりきろうと感じました。次の大会では先制したいです」と笑顔。佐藤主将は「勝つことができて本当に良かった。目標は夏の県大会。今回のようにビハインドの試合ではなく先取点を奪って全国大会を目指したい」と意気込んだ。
神谷監督は「新チームは全国へ行った先輩と一緒に頑張ってきたので、経験がある分、プレッシャーも強い。県大会優勝で天狗にならず、これからどれだけ頑張れるかが大切」と話した。優勝イレブン、大会結果は次の通り。
【紀之川中学校サッカー部】監督=神谷禎之▽主将=佐藤研也▽選手=吉國郁弥、佐藤悠也、今徳光、上竹遼茉、鎗分恭平、佐々木優弥、硲石康太、佐々木智弘、真国拓見、竹本雄利、横田翔太、笹文哉、尾藤惇広、中山航、西浦匠、丸山和紀
〔1回戦〕海南三2―0那智▽近大付和歌山0―0岩出(PK戦・近大が4―2で勝利)▽上富田・中辺路5―0箕島▽紀之川5―0打田〔準決勝〕近大付和歌山4―1海南三▽紀之川2―0上富田・中辺路
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