2010年02月18日

00.社会

ICTで楽しく英語、和歌山市内の小学校に情報端末機器

和歌山市子ども元気アップ大作戦

タッチパネルを操作する児童(17日、 有功小学校で)

和歌山市園部の市立有功小学校 (南良和校長) で17日、 「和歌山市子ども元気アップ大作戦」 の貸与機器目録贈呈式が行われた。 貸与は総務省が進めるユビキタス特区事業としての取り組みで、 情報通信技術 (ICT) を使うことにより、 教育現場の一層の活性化を図る。 児童が楽しく、 分かる授業を目指し同日には、 情報端末機器として 「iPod Touch」 を用いた英語の公開授業が実施された。

モデル校として貸与を受けたのは同校以外に四箇郷、 楠見東、 福島、 楠見西の4校。 また市内小学校の特別支援学級も対象にし、「iPod Touch」 を850台配布する。

贈呈式では、 和歌山市教委の大江嘉幸教育長が出席。 ユビキタスの語源を説明し、 iPod Touchにより、 いつでもどこでも有効に学習ができることなどを強調した。

公開授業は、 5年生を対象にアメリカアリゾナ州出身のネイサン・オーサー氏が担当。 TV会議システムで画面を通した遠隔授業を行い、 児童たちにiPod Touchから英語学習のコンテンツ選択を指示。 機器から映像や英語音声が流れ、 児童もオーサー氏の質問に流ちょうな英語で回答をした。

5年2組の中将人君 (11) は、 「お父さんの携帯でゲームをしているようで楽しい。 この授業で少しだけ英語を覚えたし、 今日の授業でもいろいろな国名を英語で知りました」 と話した。

配布したiPod Touchには現在、 約100のコンテンツが導入されている。 情報端末機器としての応用には家庭や学校、 地域が連携し、 保護者や教員に対して、 児童の登下校時の情報伝達も可能になる。

学習コンテンツの中には和歌山大学教育学部の学生が考案し、 同大システム工学部が制作したものも入れており、 支援学校の利用には今後、 保護者などへのヒアリングを実施。 充実したコンテンツをそろえていく予定。





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