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現地の状況を報告する藪本部長左と畑下さん |
日本赤十字和歌山医療センター (和歌山市小松原通) は9日、 ハイチ大地震で現地の救援活動に従事していた職員2人の帰国報告会を開いた。
国際医療救援部の医師、 藪本充雄部長 (55) と、 同部に所属し、 和歌山赤十字看護専門学校で専任教師も務める畑下眞守美さん (49) の2人は、 日本赤十字社医療班第1班17人の一員として、 現地に赴任。 1月18日に現地入りし、 2月28日に帰国した。
現地の印象について 「まず略奪が目に付いた」 と話す藪本部長は、 「人口密度が高いところで被害はかなり甚大。 救援に当たった首都のポルトープランスと、 より震源地に近いレオガン市では90%の家屋が倒壊しており、 医療施設が全面的に機能していない」 と説明した。
畑下さんも 「子どもの予防接種率が非常に低く、 破傷風などの対応もできていない」 と報告。 マラリア感染の恐れもあり、 予防接種を行った数は一日に約1000人で現在でも継続、 第2班の13人が救援活動に当たっている。
今後の派遣については現地の状況で判断するが、 医療機関の回復に従って派遣数は減少させていく意向。 しかし派遣は最低でも7月上旬まで予定しており、 第3班の派遣は確実だという。
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