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昨年に続き全員勝利したクラトキ勢(左から上原、大前、真道)
白熱した試合で会場を沸かせた大前右
JBC公認第15回紀の国KOボクシング(クラトキプロモーション主催・原田哲也会長)が4日、和歌山市中之島の県立体育館で開かれた。クラトキからOPBF女子フライ級1位の真道ゴー、2008年西日本バンタム級新人王の大前健太、バンタム級の上原康孝の3人が参戦。真道は5ラウンド1分22秒でジュジース・ナガワ(フィリピン)をTKO。大前も5ラウンド2分32秒で松原章訓(倉敷守安)をTKO。上原は4ラウンド判定勝ちとなった。昨年に続いてクラトキ全員が勝利し、会場から大きな拍手が送られた。
真道は序盤、身長差のある背の低いジュジースにうまくガードされて苦戦したが、ジャブでプレッシャーを与えつつリード。3ラウンドからは冷静なステップで右ストレートを決め、最後までクリティカルをもらわずTKO勝利した。真道は「スタミナはまだまだ十分ありました。勝てたけど、フェイントやジャブをもっと多彩にすればよかったかも。会場からの応援が力になりました」と話した。
メーンイベントを務めた大前は序盤、落ち着いた動きで間合いを取り、細かい攻撃を繰り出すなど好戦。3ラウンドには、絶妙なタイミングで右ボディーが炸裂。5ラウンドには、右フックを織り交ぜた攻撃でリング際まで詰め寄るなど、積極的な連打で攻め、5ラウンドTKO勝ちを飾った。大前は「序盤からボディーを攻めて6、7ラウンドで決めるつもりでしたが、地元の試合なので丁寧にやりすぎて、手数が少なくなってしまいました。会場の応援に元気をもらった感じです」と笑顔で話した。
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