2010年05月20日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

りらで映像表現の授業

のりら創造芸術高等専修学校

映像について学ぶ学生

紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校(山上範子校長)で、 映像のスペシャリストを講師に招いた授業 「映像表現」 が始まり、 学生たちの人気を集めている。 週1回行われる選択科目の一つで、 講師は映像作家の松本泰生さんとビデオカメラマンの宝門勝実さん。 学生たちはプロの技を学び取ろうと、 ひたむきに取り組んでいる。

昨年4月、 松本さんと宝門さんがドキュメンタリー制作のために同校に通ううちに講師を担任するようになった。 基本的なことを教えた上で 「学生に撮りたい映像を撮らす。 そして技術的なことはアドバイスする」 のがモットー。 学生たちはドキュメンタリー取材を通して2人の技術を間近で見てきただけに、 信頼も厚く、 人気の授業となっている。

「火曜サスペンス」 「スクールウォーズ」 などの制作に携わってきた松本さんは、 絵コンテ、 進行など映像作品の作り方を指導。 宝門さんはカメラの使い方や映像が及ぼす心理効果、 その活用方法などを解説し、 現在学生たちは企画の中身を固め、 舞台づくりやあらすじの制作などに取り組んでいる。

宝門さんと松本さんは 「自分たちは映像を撮るとき、 計算して作ってしまうが、 彼らは結果を恐れずに作ってくる。 一生懸命考えられた作品は、 意外と出来も良くて見るのが楽しい。 僕たちも刺激になる」 と笑顔で話していた。

また、 授業外でも映像制作に励む学生も現れた。 昨年も映像表現を受講した横田麻由さん(21)は現在、 空をテーマにした映像作品を企画。 学校の説明会で見た、 霧が刻々と流れていく神秘的な映像に一目ぼれして、 「いつかこういう映像を撮りたい」 と思ったのがきっかけ。 空に照準を合わせ、 さまざまな場面、 時間の空を表現したいと構成を練っている。 横田さんは 「映像表現を学んで、 この和歌山の自然の素晴らしさをみんなに伝えたいですね」 と胸をふくらませている。





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