2010年06月11日

00.社会

延命地蔵尊保存会に紺綬褒章

延命地蔵保存会

大橋市長から賞状を受け取る保存会の楠本前会長中と前照男さん左

昨年7月に和歌山市と県に1000万円を寄付した同市東紺屋町の延命地蔵保存会 (田中巌会長) に国から紺綬褒章が贈られた。 同章は、 国が公益のために多額の私財を寄付した人に授与。 県は、 交通安全基金に積み立て、 子どものための交通安全教室用の教材の作成などに、 市は交通遺児のために積み立て 「がんばれ基金」 に積み立て、 活用する。

おととし2月、 偶然ほこらを訪れた保存会の女性が現金4000万円入りの袋を発見し、 110番。 3カ月たっても持ち主が現れなかったため、 所有権は保存会に移った。 保存会は和歌山市と県へ1000万円ずつ寄贈を決め、 残りはほこらの管理に充てるという。
ほこらは、 同保存会の楠本親男前会長 (78) が約50年前に実子 (当時3歳) を交通事故で亡くしたことをきっかけに 「交通事故がなくなるように」 という願いを込めて建立された。
10日市役所で伝達式があり、 大橋建一市長は 「皆さんの思いを少しでも生かせるように努力したい」 と謝礼、 楠本前会長は 「子どもの交通安全のために使ってもらえれば。 交通事故のニュースを聞くたびに心が痛む。 少しでも事故がなくなるよう願っています」 と話していた。





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