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水田の生き物を探す生徒たち |
海南市のNPO法人自然回復を試みる会・ビオトープ孟子(北原敏秀理事長)はこのほど、 孟子里山公園で 「日本ユネスコ未来遺産の宿泊調査」 を行い、 向陽中学校理科クラブの生徒23人が水生動物を採集してデータを取った。 夜はホタル、 2日目は鳥類の生息状況も調べた。
昨年12月に登録された日本ユネスコ協会連盟プロジェクト未来遺産(孟子不動谷生物多様性活性化プロジェクト)の調査。 これまで4月、 5月にも1回ずつ調査し、トンボ池の生き物やフクロウの生息状況を調査してきた。
3回目の今回は無農薬水田に生息する水生動物の調査を行った。 生徒たちは網とバケツを持って、 水田と田んぼの周りをくまなく観察し、 生き物を見つけてはバケツに集めた。
1時間かけて汗だくになりながら水田からはマツモムシ、 ヒメガムシなど11種、 田んぼの周りからはトノサマガエルやシュレーゲルアオガエルなど20種が見つかった。
夜のホタル調査では山道を歩きながら、 光の数をカウントして記録し、 大きな光のゲンジボタルは103回、 小さな光のヘイケボタルは36回、 赤っぽい光のヒメボタルは109回だった。 低温の影響か例年より個体数は少ないという。
3年生の林正之さん(15)は 「参加するのは今回で3回目。 珍しい生き物を見付けるのがすごく楽しい。 オタマジャクシが多かったです」 と話していた。
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