2010年06月16日

00.社会

若手警察官が似顔絵講習受ける

特徴を聞き出しながら描く参加者 - 若手警察官が似顔絵講習受ける

特徴を聞き出しながら描く参加者

県警本部鑑識課は15日、和歌山市西の県警本部岡崎庁舎で、捜査用似顔絵講習会を開き、県内各署の22歳から31歳までの署員15人が特徴をとらえた似顔絵を描くコツを学んだ。

似顔絵の基本的な技術を身に付け、才能を発掘しようと、若手警察官を対象に隔年で講習会を開催。毎年、似顔絵が得意な署員を「似顔絵捜査官」として二十数人指定し、スキルアップを図ろうと研修会も隔年で開いている。

この日は平成元年から現在までに捜査の中で256枚の似顔絵を描き、署員への似顔絵指導を約20年続けている和歌山東署刑事一課の尾﨑省志警部補(47)が講師を務めた。目や口、鼻など同じパーツでも、配置の仕方で全く違う顔になることなどを学習した参加者は、2人1組になり、ある男性の写真を使って人相の情報を聞き取りながらの似顔絵作製に挑戦。「前髪はどうなっていますか」「まゆ毛の位置は」と細かい質問を重ねながら、鉛筆で人物像を完成させた。

尾﨑さんは「捜査用の似顔絵は、相手の言っていることをつかんだり、聞き出すという刑事の勘も養われます」、平成18年に警察官となった県警本部生活安全企画課子ども女性安全対策係の西居香苗巡査(22)は「被疑者を特定するのに似顔絵は頼りになる。パーツの組み合わせで顔の印象が変わると実感しました」と話していた。

平成21年中、県警各署では64件の似顔絵を作製し、そのうち11件が犯人の逮捕に結びついた。主な事例では、北署管内の一人暮らしの高齢者宅であった窃盗事件で、署員が顔を知っていた非行歴のある少年との指紋が一致したり、西署管内で女児にわいせつな行為をした男の発見につながった件などがあった。





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