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雑草が生える園でモモを手に梓さん |
低農薬の 「あら川の桃」 をどうぞ。 独自の栽培方式を貫き、 県内外から注目されているのが紀の川市桃山町元の藪本周也さん(30)方農園だ。 10年前から試験的に農薬を減らしていき、 現在は一般的に必要とされる農薬の9割の減量に成功した。 今後も桃作りを通じて 「安心でおいしい」 を追求し、 社会に貢献できるよう努めるという。
藪本さん夫妻は、 両親から農園を引き継ぎ兼業農家として経営。 約5000平方メートルの土地で約200本の桃の木を育てている。 人にも環境にも優しい持続可能な農業実現を目指し、 農薬散布は年間1~3回に抑えている。 また一部の畑では、 青森の木村秋則さんが栽培する 「奇蹟のリンゴ」 に感銘を受け、 完全無農薬無堆肥の桃にも挑戦中だ。
藪本さん方の桃畑には雑草が生い茂っているが、 それでもしっかりと大きな実を付ける。 「作業はしにくい」 と言うが、 自然に一番近い環境で育てることがおいしい桃の収穫につながるという。
先月下旬には、 食料自給率向上を目指す農水省委託事業 「FOOD ACTION NIPPON」 の推進パートナー認定も受けた。 妻の梓さん(33)は 「取り組みに賛同してくれる仲間を増やし、 もっとおいしい 『あら川の桃』 を全国の消費者に知ってもらいたい」 と話している。
藪本さん方の桃はホームページ (http://www.yabumotohatasita.com/) や藪本さん宅の直売所で購入可能。 現在販売中のアイスのほか、 今後はジャムやコンポートなども販売する予定。
問い合わせは藪本畑下農園(TEL0736・66・8475) まで。
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