2010年06月28日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「行列」の住田弁護士が海南で講演

かいなん男(ひと)と女(ひと)のつどい

男女共同参画について語る住田弁護士

男女共同参画社会の実現に向けて、海南市は26日、日方の保健福祉センターで「かいなん男(ひと)と女(ひと)のつどい」を開いた。 テレビ番組 「行列のできる法律相談所」 で史上最強の弁護士軍団の一人として活躍する住田裕子さん(59)の講演 「一人ひとりが輝こう...私の個性もあなたの個性も」 には550人が訪れ、男女が互いに人権を尊重する大切さを学んだ。

国の男女共同参画週間(23~29日)に合わせて開かれた。 住田弁護士は講演で同番組の人気の秘密を紹介。 弁護士それぞれの意見があるからこそ答えも分かれるという。 また、 テレビで島田紳助さんとの楽しいやりとりを法律的な解釈を使って分かりやすく解説し、 客席から笑いを誘っていた。

住田弁護士は兵庫県加古川の出身。 講演では生い立ちなども紹介し、 東京大学法学部を卒業後、 民間企業には女性が働く門戸がまったく開かれていなかった社会や、 司法試験合格後、 裁判官出身の研修所教官から 「女は司法試験に受かっても家庭に入って能力を腐らせるのが幸せだ」 と差別発言を受けた苦い思い出を振り返った。 また、仕事と家庭、 仕事と子育ての両立の難しさを実体験を基に語った。

青少年の凶悪犯罪についても触れ、 以前は片親や貧困家庭、 低学力といった要因から起こった事件が統計的に多かったが、 現在ではむしろ逆で、 両親がいて豊かな家庭に育った高学力の子どもに目立つという。 そういった現代の若者の心の闇に対し、 住田弁護士は心の感性の知能指数(チャレンジ精神や謙虚さなど)が低いからだとして、「相手の痛みを分かることが大切」 と訴えた。





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