2010年06月28日

02.政治・経済

公示後初の選挙サンデー、大票田で舌戦

和歌山選挙区の各陣営

参院選ははや中盤を迎えた。 公示後初めての日曜となった27日、 和歌山選挙区の各陣営は大票田の和歌山市や岩出市内などで街宣活動や個人演説会を開催し支持を訴えた。 選挙序盤は3選を目指す自民現の鶴保庸介氏(43)が現職の強みを発揮し紀南を中心に公明票も含む保守層を固めている上に無党派層にも食い込み優位な情勢。 一方、 民主新の島氏(54)は都市部の民主支持層と共に無党派層への浸透に力を入れ、現職を激しく追っている。 共産は支持拡大に懸命だ。

島陣営 島候補は26日、 雨が降る中、 岩出市内を街宣車で巡回しながら、 スーパーや国道の交差点などで街頭演説。 夕方には党副代表の山岡賢次衆院議員が応援演説に訪れ、 島候補を激励した。 27日は、 大票田の和歌山市内を自転車に乗って有権者に直接支持を訴えた。

島候補は、 イメージカラーのピンク色のスーツを身にまとい、「女性は介護や子育てなどに携わり、 暮らしの中でさまざまなことを感じているはず。 そんな思いは政治に結びつく大事な視点」 と女性候補者であることを前面にアピールし、 対立候補との違いを鮮明に打ち出した。 その上で、 「税金の無駄遣いを削減するために、事業仕分けに私を参加させてほしい。 重ねてお願いします」 と声を張り上げていた。

鶴保陣営 公示後、大票田の和歌山市など紀北を重点に選挙カーが街宣。 鶴保候補も連夜、 同市内の小学校や自治会館などで個人演説会を開催し支持を訴えている。

白色系の半袖シャツ、 スラックス姿に少し日焼けした姿で登場した鶴保候補は、 子ども手当支給や高速料金無料化などを例に 「頑張った者が報われる社会、 自分たちの地域を守るためには、 東京中心の全国一律の基準をなくさなければ」 と公約である持論を展開した。

個人演説会には、 比例区に出馬している大阪・泉佐野市出身の松浪健四郎候補の姿もあり、 「鶴保候補は地味ながら、 和歌山にとって大切な新過疎法や半島振興法などの制定に懸命に力を注いだ」 と支持を訴えた。

吉田陣営 共産新人の吉田雅哉候補(34)は序盤、 紀北地方を中心に一日十数回の街頭演説をこなした。 27日は和歌山市と海南市の街頭に立ち、 夜は由良町でミニ集会、 美浜町、御坊市で個人演説会を開き、 争点となっている消費税増税反対を中心に強く訴えた。 今週からは紀中、 紀南方面での支持拡大を目指す。

国会議員も応援に駆け付けており、 26日に橋本市で開いた集会には山下芳生参議院議員が参加。 28日には市田忠義参議院議員が来和。7月4日は吉井英勝衆議院議員も来和し、支持を呼び掛ける。

今回、 消費税増税反対を強く打ち出しているのは吉田候補のみ。後援会事務所では消費税に反対する支持者から激励の電話がひっきりなしに鳴っている。





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