2010年07月12日

02.政治・経済

鶴保さん大差で3選、保守王国の牙城を堅守

自民現職の鶴保庸介さん

万歳三唱で喜びを爆発させる鶴保さん中

消費税の税率アップ問題などが大きな争点となった第22回参院選は11日、 投票が行われ即日開票された。 民主、 自民の事実上一騎打ちとなった和歌山県選挙区(改選数1)は、 自民現職の鶴保庸介さん(43)が厚い保守層の支持と現職の強みを発揮し、 民主新人の島久美子さん(54)を退けて3選を果たした。 和歌山選挙区の投票率は平成19年の前回参院選比0・09ポイントアップの59・43%だった。

和歌山県選挙区は、 鶴保さんが紀南を中心とした厚い保守層の支持に加え、 大票田の和歌山市など都市部の無党派層にも支持を広げ、 保守王国の牙城を堅守した。

昨年の政権交代で危機感を抱いた陣営では、 この参院選をにらんで年明けから週末は鶴保さんが地元入り。 県内各地で国政報告会などを開催し陣営の引き締めを図った。

選挙戦では高速道路などの道路網の整備や福祉、 農林水産業政策などについて、 「画一的な全国一律の基準・規制」 が地方を疲弊させているとして、 それらを撤廃し 「どこにいても頑張れる。 頑張った人が報われる社会を」 と訴え続けた。

陣営では、 友党の公明党の連携支援や土日は特に和歌山市などの都市部での選挙活動に力を注ぎ、 個人演説会の開催や選挙カーの街宣などで無党派層への支持拡大につなげた。

一方、「女性のパワーで日本の政治を変えたい。 県から初の女性国会議員を」 と訴えた島さんは、 出遅れに加え、消費税率アップ問題が争点に浮上したことも大きく影響。頼みとする和歌山市の無党派層の支持拡大につながらなかった形だ。

また、 民主党旋風が吹き荒れ政権交代を実現した昨年の衆院選と違って、 県内特に紀南地方での民主党の支持基盤のぜい弱さも露呈した。 次期衆院選に向けて県連では立て直しを迫られそうだ。

当日有権者数は平成19年の前回参院選と比べ1万1337人少ない県計84万8458人(男39万5027人、 女45万3431人)だった。





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