海南で８月１日から「夢風鈴まつり」

海南市を元気な町にしようと、 8月1日から15日まで市内の10神社で 「かいなん夢風鈴まつり」 が開かれる。 海南商工会議所、 紀州漆器協同組合、 神社などでつくる実行委による初めての祭り。 期間中は各神社に漆塗り風鈴が飾られ、 短冊に夢を書き込むことができ、 参加者はスタンプラリーで各神社を巡る。 風鈴の涼しげな音色に癒やされる市の新しい行事に注目が集まっている。

風鈴祭りは元々、大野中の春日神社で続けられてきた行事で、毎年この時期、願い事や諸芸の上達の祈りが込められた風鈴が全国から集まる。今回はさらに祭りをスケールアップし、地場産業 (紀州漆器)と観光資源 (神社)を生かしたものにしようと昨年末から企画がスタートした。

「夢風鈴」 は漆器塗りの職人が丹精込めて中塗りや上塗りをし、研磨の工程を経て作る。 赤と黒の2色、 丸形としずく形があり、 見た目もかわいらしく仕上がった。 女性にも好評という。 合計約3200個を製作、 各神社に150個ずつ配布した。 非売品だが、 スタンプラリーなど祭り内のイベントを通じて手に入れられる。 神社は伊勢部柿本、中言、岡田八幡、國主、且来八幡、宇賀部、杉尾、千種、春日、藤白の10社。

実行委はオープニングイベントも企画。 1日午後2時から7時までJR海南駅の広場で、 「ふるまい流しそうめん」 (海南商工会議所青年部・女性会)、 「夢書道パフォーマンス」 (海南高校書道部)、 「短冊記入コーナー&地元農産物プレゼント」 (海南農業若手団体4Hクラブ)、 夢風鈴の蒔絵体験 (紀州漆器協同組合青年部) など、 さまざまなイベントがある。 また、 市物産観光センター、 一番街商店街でもイベントや協賛セールが行われ、 地元が一体となったお祭りに期待の声も大きい。

岩橋正人委員長は 「自分たちの地域をもっと知ってもらいたい。 この祭りが海南の伝統になれば」 と話している。問い合わせは実行委(TEL073・482・4363)。