吉村秀雄商店蔵開き

岩出市畑毛の酒造メーカー(株)吉村秀雄商店 (安村勝彦取締役社長) で1日、 蔵開きが行われ、 約140人が夏でも涼しい土壁蔵の中で日本酒を楽しんだ。

若者や女性にも日本酒の良さを知ってもらおうと、 毎年この時期に行っている4年目の催し。 午前中に関係者が初のみ切りで熟成状況をチェック、 参加者は午後から築90年の土壁蔵を見学した。 40年以上同店に勤める杜氏 (とうじ) の林本嘉宣さん (70) が酒造りの工程や仕込み蔵を紹介。 参加者は酒母室 (しゅぼしつ) や場 (もとば) と呼ばれる酒母造りの場所、 麹 (こうじ) を作る酒造りの心臓部である室 (むろ)、 創業開始からある地下貯蔵庫も見て回った。

試飲会では、 参加者はにおいをじっくりと嗅ぎ、 口に含んではしみじみと味わうなど利き酒を楽しんだ。 外のバーベキューブースでは魚の塩焼きをつまみに日本酒を味わい、 酒談議に花を咲かせていた。

安村社長は 「日本酒の素晴らしさを多くの人に知ってもらい、 この岩出市から良さを発信していきたい」 と話していた。