泉佐野岩出線等既成同盟会が県に陳情

大阪と岩出市を結ぶ 「府県道泉佐野岩出線」 などの整備促進に取り組んでいる期成同盟会 (中芝正幸会長) は3日、 県に道路の整備促進を要望する陳情書を提出した。 大阪府にも10月に提出する。 中芝会長はこの日、 和歌山市で開かれた総会で 「関西国際空港をアジアの確固たる空港にするためにも完全4車線化は必要。 今後は備前交差点から南進も推進し、 海南市の国道42号へつながる南ルートの完成も要望する」 と述べた。

陳情書では、 紀北と関西国際空港を直結する同府県道は地域活性化に不可欠であること、 京奈和道を経由して和歌山のみならず京都や奈良からの空港アクセスの強化につながることなどから 「全線の4車線化は緊急の課題」 とし、 大阪側に1道路整備財源の安定的確保2泉南岩出線の早期完成3空港連絡南ルートの早期実現の3点を要望。 県側には13ほか2都市計画道路押川船戸線の早期完成4海南市 (国道42号線) に至る南進の早期計画決定および事業化を要望している。

総会には副会長を務める向井通彦泉南市長、 寺本光嘉紀美野町長ほか、 中村愼司紀の川市長、 顧問の各振興局局長、 各市町選出の県議員など約40人が出席。 大阪側の工事の進展報告では 「泉南市信達童子畑の通称 『S字カーブ』 で今年度末供用を目指し、 新設工事に着手する」 「工事区間において用地買収が完了していない所が数軒あるが、 国から事業認定告示を受け、 手続きを進めていき早期解決を図る」 などと報告された。

同会は昭和59年1月に発足。 平成22年度全線4車線化供用開始を目指し取り組んできた。

現在は県側がことし3月に 「新風吹トンネル」 が供用開始され、 府県境から岩出市の備前交差点までの約3キロの4車線化が完了している。 大阪側は完全4車線化には至っていない。