2010年08月12日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

耕作放棄地をきれいに、紀の川市の子どもたちが学習会

食と農を考える 「紀の川コミュニティ・スクール」

草刈り機での除草を見学する子どもら

紀の川市打田南中地区の耕作放棄地でこのほど、 食と農を考える 「紀の川コミュニティ・スクール」 が開かれ、 耕作放棄地をきれいに管理することの必要性を学んだ。 地元住民らでつくる南中地域資源環境推進会 (中坂政廣会長) が主催。 近畿農政局の職員を講師に迎え、 地元の子どもたちは耕作放棄地に生い茂る外来植物などについて説明を聞いた。

次代を担う子どもたちに農業に関心を持ってもらうことなどが目的。 ボランティアによる耕作放棄地の有効利用を推進する同局の 「『食と農』 の結びつきプロジェクト・みんなで耕し隊」 の一環でもある。

この日は会員、 同局職員、 市職員ら20人と、 子ども約10人が参加。 同局職員は、 耕作放棄地に生えた高さ1メートル70センチほどの雑草 「セイタカアワダチソウ」 について子どもたちに説明した。 北アメリカ原産の植物で、 当初は園芸目的で日本に持ち込まれ、 昭和40年ごろに全国に繁殖したと紹介し、 「生命力が強く密集して育つため、 人の視界を遮り危険だったり、 ほかの植物が育たない」 「こういう植物をみんなで協力して除草して、 耕作放棄地をなくさなくてはいけないんだよ」 と呼び掛けた。 この日は大人たちで草刈り作業を行い、 子どもたちはその様子を見学した。

同会は市内でも特に農地環境の保全や、 地域住民と農家の交流などに力を入れており、 今後も同局の支援を受けて取り組んでいく予定という。

同局の廣田輝夫さん (55) は 「この地区をモデルケースとして成功させ、 子どもたちに 『命の大切さ』 を伝えていきたいですね」。 中坂会長 (67) は 「これまでも農家と非農家の人たちをつなげる活動に取り組んできました。 行政と協力して、 今後も楽しくまちづくりをしていきたい」 と話していた。 次回は秋に、 サツマイモ収穫体験を行う予定。





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