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わなに掛かったアライグマ |
果樹収穫の最盛期を迎えている紀の川市で、 作物を食い荒らすアライグマの捕獲数が今年度に入り、 急増している。 市全体の捕獲数は昨年度362匹だったのに対し、 今年度は8月13日現在までで243匹と昨年度比2倍を超える勢い。 県内でも一番の捕獲数という。 多かった6月下旬には、 一日で14匹がわなに掛かった。
アライグマの被害は県内各地で拡大しており、 数年前から各自治体でそれぞれ対策しているが、 決定的な解決には至っておらず、 頭を悩ませている状態だ。 同市では、 農家らが市から箱わななどを借りて捕まえている。
アライグマはタヌキや犬などと違い、 長い指を持つため、 作物を囲う柵などを簡単に登ってしまう。 さらには、 雑食性で何でも食べ、 ブドウ、 モモ、 ビワ、 トウモロコシなどをついばみながら、 次から次へと移動していくために、 被害が広がるという。 また、 毎年捕獲しているにもかかわらず減らない理由は旺盛な繁殖力。 春に生まれたメスの子どもは、 一年で成熟し6匹ほどの子どもを産み数を増やしてしまう。
市の林務課では、 今年度からアライグマの捕獲マップを作成し調査を始めた。 これまでの調査で同市粉河の下丹生谷地区周辺での捕獲頭数が特に多いことが分かっており、 今後対策を図っていく。
同課は 「実がなっている時だけ捕獲するのではなく、 年間を通しての対策が必要。 今後も農家と協力し駆除したい」と話している。
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05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事
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