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履歴書の見本を参考に記入する男子生徒(和歌山工業高校で) |
県立高校は、学校推薦として各企業に就職希望生徒の履歴書と調査書を9月6日に一斉発送する。今年度の起業からの求人数は8月中旬現在で昨年度より下がっている学校もあるといい、県教委は具体的な求人数について「把握していない」と言うが、ことしも昨年同様、県内の高校生にとっては厳しい就職戦線が続きそうだ。
夏休みも終盤にさしかかった県立和歌山工業高校(西脇英雅校長)では、就職希望の生徒たちが次々と進路指導の教諭の元を訪れている。
同校進路指導部によると、本年度の求人は昨年度の7割程度。現在、就職希望の356人中182人が履歴書を提出している。
就職を希望する生徒が多数を占める同校では、生徒に合った就職先が見つかるよう専門学科ごとで相談を受け付けたり、工場見学や企業側の実習見学などを実施している。
また、全職員が一丸となり、新規の企業開拓や口コミによる企業訪問などにも力を入れて取り組んでいる。
同校の生徒は地元企業のニーズが高く、卒業生の離職率も低いため、製造業などの求人は安定しているというが、全国的な就職氷河期による買い手市場に生徒たちは不安をぬぐいきれない様子だ。
科学技術科3年の男子生徒(17)は、「最後の夏休みなのに追い込み。早く内定とりたい」、大手製鉄企業を志望電気科3年生の男子生徒(17)は「今までずっと頑張ってきた。一本勝負なので集中して試験や面接に挑みたい」と意気込んでいる。
就職希望の生徒の履歴書と調査書の提出は8月末に締め切られる。生徒たちにとっては「楽しい夏休み」という気分ではなさそうだ。
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