善田地区で念願の排水処理施設完成

紀の川市桃山町善田で平成18年から工事が進められていた 「善田地区農業集落排水処理施設」 の竣工式が4日、 現地で行われ、 中村愼司市長、 議会議員、 地元住民ら約50人で完成を祝った。

以前、 善田地区では生活排水などが水路や川を通じ田畑に流れていたため、地元住民が平成17年ごろ市に建設を要望し、地区と受益者(68戸)らが負担金約3000万円を支出して着工した。今後は各戸から管線へのつなぎ込みの工事が進む計画。

同地区の若林宣也自治会長 (73) は 「足かけ5年かかった念願の施設です。 処理した水は金魚も飼えるきれいな水。 この施設を有効に使用していきたい」 と話している。

事業費は4億2456万円。 管路総延長3271メートル。 同施設ほか中継ポンプを13カ所に設置している。 計画処理人口230人。 処理能力は一日62・1立法メートル。 設計は県土地改良事業団体連合会 (和歌山市雑賀屋町)、 施工は共和化工(株) (大阪府淀川区)。