2010年09月09日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

荒川中に内閣総理大臣表彰、防災功労者として

紀の川市桃山町元の市立荒川中学校

記念盾を手に笑顔の生徒たち

地域と共に防災活動に取り組んでいる紀の川市桃山町元の市立荒川中学校 (山本進校長、 生徒224人) はこのほど、 平成22年防災功労者として、 内閣総理大臣表彰を受賞した。 地域住民と学校が2年間で取り組んだ、 44回にも及ぶ校内放送を利用した防災トーク番組 「あらかわ防災ステーション」 の制作などの活動が評価された。 3年目の取り組みとして、 オリジナル防災ソング 「ねぼすけなまず」 や、 インターネットなどを使い、 まだまだ防災意識向上を広く訴えていく計画だ。

同表彰は9月1日の 「防災の日」 に合わせて毎年実施されている。 ことし表彰された4個人、 14団体のうち、 教育関係での受賞は同校のみだった。

防災番組は阪神・淡路大震災の被災者体験をまとめた本 「12歳からの被災者学」 を基に作成。 地域住民と生徒らが防災について語り合う内容で、 放送を聴いた生徒からも 「分かりやすい」 と好評という。 制作にかかわるのは生徒会の安全委員ら。 委員の任期は半年だが、 何度も自主的に参加する防災意識が高い生徒も。 1年から番組づくりにかかわってきたという同校3年安全委員の仲岡佑亮さん (14) は 「初めここまで大きな取り組みになると思っていませんでした。 もっと防災のことを学びたいです」。

取り組みを監修しているのは和歌山大学防災研究教育センターの今西武客員教授 (65)。 学校や地域が楽しく防災について学べるようにアイデアやコンテンツを提供している。 今西教授は 「コンテンツがあれば、 学校独自で防災学習を積極的に取り組めることを知ってもらい、 県の防災に貢献したい」 と話している。





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