2010年09月12日

00.社会

泳ぎにも行けない暑さ? 8月の海水浴客3万人減

酷暑が続いたことしの夏。和歌山市でも8月の平均気温が29・5度となり、平年より1・7度も上昇した。しかし、市内にある5つの海水浴場の人出は前年とほとんど変わらなかった。熱中症対策のために外出を控えた人が多かったとみられる。市観光課は「暑すぎてもあかんのやね」と苦笑いだ。

昨年は梅雨明けが遅れた影響で海水浴客が減少傾向にあり、市内の海水浴客は43万5985人だった。ことしは梅雨明けも早く、気温も高かったことから人出の増加が予想され、7月中は前年より4万8502人増の18万7122人となった。

しかし、8月に入ると様子が一変。加太海水浴場で前年比9406人増だった以外は軒並み減少(浪早ビーチは前年と同数)。全体で前年より3万1012人少ない26万353人。7、8月を合わせると45万3475人で、前年よりわずか1万7490人の増加で落ち着いた。観光課は、「熱中症を避けるために日中の外出を控えた人が多かったのではないか」と分析し、「暑さのためかき氷はよく売れたけど、焼きそばなどはあまり売れなかった」と話している。

和歌山地方気象台によると、7、8月の猛暑日(35度以上)は9日間を記録。この影響で市内でも熱中症で病院に搬送される患者が急増した。

市消防局の調べによると、9月6日までに131人を搬送。前年は10月25日までに33人だったため、この時点ですでに4倍。患者の約半数が高齢者で、ほとんどが屋外で発生しているが、約3割は屋内で起きているという。まだまだ残暑が続きそうな勢い。同局は、熱中症対策として、こまめ水分補給や十分な睡眠時間の確保などを挙げ、「気分が悪くなったらすぐに休んでほしい」と呼び掛けている。





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