2010年09月13日

03.スポーツ

市高が逆転サヨナラV、県高校野球新人戦決勝

和歌山県高校野球新人戦

7年ぶり7回目の優勝を飾った市和歌山の選手たち

県下高校野球新人戦の決勝が12日、 田辺市民球場で行われ、 市和歌山が智弁和歌山を5―4の逆転サヨナラで下し、 7年ぶり7回目の優勝を果たした。 序盤は、 智弁和歌山に試合を支配されていた市和歌山だが、 持ち前の粘りで中盤から反撃。 5回以降は毎回得点圏に走者を進め、 智弁先発の蔭地野を攻め立てた。 1点を追いかける最終回、 1死から安陵、 浜田の連打で同点。 続く井上が右前に鮮やかな適時打を放ち、 劇的な勝利を収めた。 しんぽう写真館はこちらから

◇決勝
智弁和歌山
1010010104
000011015
市和歌山
〔智〕 蔭地野、 宮川―道端 〔市〕 大野、 上―福本、 井上▽2塁打 山本、 宮川2(智)安陵、 大野、 塩満、 林、 浜田(市)

新人戦の決勝は、 夏の選手権大会を制した智弁と同大会で決勝進出を智弁に阻まれ雪辱に燃える市和歌山との対戦となった。

2点を追いかける市和歌山は5回裏、 1死1塁から安陵が中越え2塁で走者をかえし反撃ののろしを上げた。 6、 8回に智弁打線に得点を許したが、 その裏の攻撃で市和歌山も粘りを発揮。 両チーム一歩も譲らない大接戦となった。

迎えた最終回。 1死から安陵が左前打で出塁し、 浜田が中越えの2塁打を放って同点。 なおも逆転の好機に次打者井上が、 智弁・宮川のスライダーを右前に運び浜田が生還。 王者智弁のお株を奪う3連打で感激の優勝旗を手にした。

投げては先発を任された1年生の大野が強打の智弁打線を7回まで3点に抑える力投。 初回こそ制球が定まらなかったが、 得意とするカーブを丁寧に低めに集め、 2回には、 この試合唯一の三者凡退も達成した。 大野は走者を背負いながらも要所を締める投球で踏ん張り、 ゲームを組み立て終盤は上に託した。

市和歌山の眞鍋忠嗣監督は 「先発の大野が我慢してよく投げてくれたし、 周りも盛り上げていた。 新チームになって初めての智弁との試合で勝てたことは大きなゲームになった」 と試合を振り返った。 塩満新主将は 「自信はあったが苦しい戦いだった。 最後まであきらめずに粘り強く戦えたことがよかった。 練習量はうそをつかないことがわかった」 と力強く話した。 先発した大野雅英投手は 「みんながよく守ってくれた。 そのおかげで良い投球ができた」 と話した。

◇準決勝(田辺市民球場)
伊都
0001000012
10030002×6
市和歌山
〔伊〕 森田―平松 〔市〕 上―福本、 井上▽本塁打 安陵(市)▽3塁打 塩満(市)▽2塁打 原、 東山(伊)安陵(市)

智弁和歌山
4000200107
0000100102
近大新宮
〔智〕 上野山、 宮川―道端 〔近〕 山崎―中尾▽3塁打 嶌(智)木戸地(近)▽2塁打 山本2、 嶌、 道端(智)

同大会の結果、 市和歌山、 智弁和歌山、 伊都、 近大新宮の4校が17日から県営紀三井寺球場で開かれる、 秋季近畿地区大会県1次予選が免除され、 10月2日から始まる県2次予選進出が決まった。

【市和歌山】監督=眞鍋忠嗣▽主将=塩満新▽選手=上賢志郎、 井上貴博、 安陵智哉、 瀧川裕二、 赤尾巧、 中山知也、 三家和真、 浜田健太、 林悠史、 大野雅英、 福本健太、 篠崎雅之、 浮田将太、 川﨑稚将、 上田剛志、 竹中寿希也、 砂原慎之介、 山東航、 石垣翔大





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