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2010年10月08日

00.社会

県史跡「水軒堤防」の一部の移築保存が完了

県指定史跡「水軒堤防」

移築保存されている水軒堤防の一部

県が進めていた県指定史跡「水軒堤防」(和歌山市西浜)の移築保存がこのほど完了した。移築されたのは、平成17年の交差点改良工事で発見された堤防の一部で、約800メートル南の堤防南端付近(養翠園北側)に置かれた。県文化遺産課は、「部分的ですが、当時の土木技術や紀州藩政史を知る上で大変貴重な資料です。市民の皆さまにぜひご覧いただきたい」と話している。

水軒堤防は江戸時代、18世紀後半ごろに造られた南北約1キロの海岸堤防。海側の石積みは友ケ島から運ばれたと考えられる和泉砂岩が使われ、切り込みはぎと呼ばれる技法で精巧に加工され、横に目地が通るようすき間なく積み上げられている。上面は平たい和泉砂岩で、陸側は主として緑泥片岩で積み上げられている。

発見された堤防は高さが4メートル(16段)あったが、移築されたのはその上部分の高さ1・8メートル(6段)で、長さ9・5メートル、上幅4メートル、下幅7メートル。コンクリートで両断面と下部を固定し、雨や紫外線から保護する表面加工を行った。

見ることのできない堅固な断面構造や、移築前の状態を示す写真入り解説プレートも設置されている。

県は同堤防の国史跡指定を目指しており、現在、市や地元住民・団体などと協議しさまざまな課題解決を図っている。県文化遺産課は、「ゆくゆくは大規模な石堤である南端部分も公開したい」と話している。





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