2010年10月28日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

インフルエンザ感染防止へ、那賀消防がオゾン滅菌装置導入

オゾン滅菌装置

オゾン濃度を測る隊員

インフルエンザの流行に備えて岩出市中迫の那賀消防組合消防本部 (田中照巳消防長) はこのほど、 ウイルスの感染を防止する 「オゾン滅菌装置」 一式を、 管内3消防署に設置した。 昨年、 新型インフルエンザの感染被害が拡大したことを受けて初めて導入。 あらゆる感染症に対して短時間で救急車内などの滅菌が可能になり、 傷病者や救急隊員の感染を未然に防ぐことができる。

導入したのは、 水道に設置し、 オゾンを発生させた水で洗浄することで滅菌できる 「オゾン水装置」、 密閉した救急車両内でオゾンを発生させ菌を死滅させる 「オゾンガス装置」、 オゾン濃度を測る 「オゾンガス濃度計」 の3台。 事業費は400万円。 県内では橋本や海南の消防署がすでに導入している。

オゾンは酸素原子3個からなる気体で強い酸化力を持つ。 オゾン発生器具は厚労省からも 「滅菌の効果が確認される」 として薬事法医療法器具として製造認可を受けている。

同組合の救急隊員は 「これまでもエタノールなどで随時消毒していましたが、 より効果的に菌を死滅できる装置に期待しています」 と話している。

県によると、 昨年初夏からことし春先にかけての新型インフルエンザの感染者は、 国の調べで全国で推計2066万人。 和歌山ではその数字を人口比に換算して約16万人が感染したと推測されている。





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