黒潮が県勢初の優勝、少年野球関西大会小学生の部

ゼット杯第40回日本少年野球関西秋季大会小学生の部はこのほど、大阪府の久宝寺球場で決勝が行われ、黒潮ボーイズが大阪北ボーイズを延長の末7―5で破り、初優勝を飾った。県勢でも初めてとなる優勝に佐々木監督は「奇跡です」と驚きの表情。同チームは27、28の両日、新日鉄堺球場で行われるNOMOCUPに出場する。

2点を追う黒潮は5回、3長打で同点に追いつくと、2死3塁から今大会ノーヒットの平林が右越えに3塁打を浴びせて逆転した。6回に同点を許し迎えた延長8回、佐々木監督から「この回が勝負」と送り出された選手らが見せた。自らの失策がきっかけで同点とした釣本侑が 「ヒットを打ったらミスを取り返せると思った」 と意地の左前打で出塁。犠打で2進し、兄の釣本昻が左中間に勝ち越し適時打を放った。その後相手投手の暴投で貴重な1点を追加した。投げては3回途中からマウンドに上がった釣本昻が好投。安定したコントロールで相手打線を抑え込み、チームの初優勝に貢献した。

佐々木監督は 「勝てると思ってなかった。選手らが強い気持ちを持って挑んだ」 とたたえ、平林は 「チームに迷惑をかけてたからなんとしても打ちたかった。優勝できてうれしい」と振り返った。2本の2塁打、2打点と活躍した山口は「まさか優勝するとは思わなかった」と話し、釣本昻は「点を取られても最少失点で抑えれた。優勝できてうれしかった」と喜びをかみしめた。

黒潮メンバーは次の皆さん。

代表=南方賢一▽監督=佐々木義弘▽コーチ=藪井博臣▽主将=西前映甫▽選手=香川海杜、山口昻也、神南宥汰、釣本昻城、平林怜、藪井幹大、中垣拓、佐藤一博、釣本侑城、森岡星音、西川弘清、山懸力斗、高浦佑一郎、向井聖、高橋令