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後半10分・北野からのパスを受けトライする服部(和工) |
第90回全国高校ラグビーフットボール大会の県大会決勝が13日、 和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で行われ、 和歌山工が田辺を42―0で破り2連覇を達成。 昭和22年の創部以来25回目の優勝と18回目の花園切符を手にした。 開始早々は田辺の素早いディフェンスにやや苦戦した和工だが、 前半15分に松尾、 終了間際に坂本がそれぞれトライを挙げリズムをつかむと、 後半は一気に4トライを奪う猛攻で快勝。 初戦から3試合連続の完封で2年連続の3冠(新人戦、 国体予選、 今大会)に花を添えた。 しんぽう写真館はこちらから
〈決勝〉
和工42(14―0、28―0)0田辺
16年ぶりの顔合わせとなった決勝は田辺のキックオフで始まり、 30分ハーフの序盤は積極的に攻撃する和工に、 田辺も果敢なタックルで守りを固め、 両チーム一歩も譲らない激戦となった。
攻めながらも動きに硬さが目立ち反則が相次いだ和工だが、 前半15分、 自陣10メートル付近で、 古家が相手キックをチャージしたボールを中村からパスを受けた松尾が待望の先制トライ。 松尾がゴールも決め7―0とした。 和工は終了間際の30分、 敵陣10メートルでのラックから北野、 古家、 坂本とわたり、 ディフェンスを振り切って坂本がトライ。 ゴールも成功し14―0で折り返した。
2つのトライで本来の動きを取り戻した和工は後半に入ると、 2分、 4分と角谷の連続トライが飛び出し、 10分には敵陣10メートルのラックから右サイドを突いた北野からパスをうけた服部がそのままトライ。 フォワードとバックスが一体となった和工の波状攻撃は止まらず、 16分には敵陣ゴール前での相手スクラムからボールを奪った亀がトライ。 この試合成功率100%を誇る松尾のゴールで42―0とリードを広げると、 田辺に反撃のすきを与えずノーサイド。 応援の保護者や級友たちの拍手や歓声に包まれ、 フィフティーンの笑顔が溢れた。
和工の山下弘晃監督は 「開始から田辺のディフェンスが厳しく、 選手たちに硬さがあったが、 先制のトライで本来の力を取り戻した。 花園では一日でも長くいられるように頑張る」 と意欲を示し、 梅本主将も 「前半はミスも多かったが、 2つのトライで緊張がほぐれた。 後半は自分たちのラグビーを楽しんだ。 無失点で花園へ行けるのがうれしく、 これからもディフェンスをしっかり行い、 思い切ったプレーで初戦突破を目指す」 と闘志を燃やした。
全国大会は12月4日に大阪市の毎日新聞社オーバルホールで抽選会、 27日から1月8日まで東大阪市の近鉄花園ラグビー場で開催される。 和工メンバーは次の皆さん。
▽部長=安藤慎介▽監督=山下弘晃▽主将=梅本恵門▽選手=熊谷健太郎、 川崎康生、 茂野壮吾、 伊原木佑輔、 亀辰綺、 名手庸将、 服部航介、 北野誓也、 古家京介、 永金若馬、 角谷大地、 中村拓真、 松尾和哉、 坂本椋矢、 畠山大輔、 石川智貴、 衛藤忠頼、 吉原泰士、 田中諒太、 中家賢一、 松尾和真、 三家詢平、 菊谷草太、 辻井聖弥、 岡本遼平、 谷口真之、 阪本翔太、 松原佑樹、 朝倉慎之助、 菊野雄大、 木村匡伸、 林弘樹、 中野雄介、 廣田憲信、 宮本泰地、 福井祥太、 上森貴弘、 山田泰士、 西岡健志、 石井就、 小栗佑真、 北崎拓実、 西出晃啓、 岩本剛長、 土岐克司▽マネジャー=河野朱夏、 河嶋忍、 山野由衣
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