2010年12月06日

00.社会

介助犬の活動周知へワークショップ

鼻で押す動作をするアユム君

鼻で押す動作をするアユム君

手足の不自由な障害者の生活をサポートする介助犬の活動を知ってもらおうと、 県、 県人権啓発センター(湯川力理事長)は4日、 ワークショップ 「知ってる? 介助犬」 を開き、 約20人が参加。 社会福祉法人日本介助犬協会によると、 介助犬を必要としている人は全国で約1万5000人いる中、 厚労省が指定した法人の認定を受けた介助犬はわずか51頭、 和歌山ではまだ活動していないという。

同協会の総務部広報渉外、 古屋道子さん(26)、 山本香織さん(27)が、 介助犬として訓練を受け、 介助犬の仕事を全国でPRしているラブラドルレトリバーのアユム(2歳・オス)と共に訪れた。

古屋さんは、 平成15年に施行された身体障害者補助犬法について説明。 公的な施設、 事業所などで、 盲導犬や音を知らせる聴導犬、 介助犬などの 「障害者補助犬」 の受け入れが義務化されたことを紹介した。 補助犬の中でも介助犬は十数年と歴史が浅く、 盲導犬は現在、 全国で1070頭いるが、 介助犬は100頭にも満たない現状に触れた。

また山本さんは、 車いすに座って実際の介助犬の活動を披露。 落とした携帯電話を拾わせたり、 冷蔵庫を開けて中からペットボトルを出すなど、 器用な介助犬の動作を実践させた。 そして、 街中で介助犬を見掛けた場合、 「触りたいところでしょうが、 介助犬の使用者が困ることがあるので、そっと見守って。使用者が助けを求めていたら、 声を掛けてあげてください」と呼び掛けた。

介助犬を初めて見たという同市黒岩の北野凌悟君(10)は 「携帯電話を探したりできるのがすごい。 人の役に立つ犬やなと思った」 と話していた。





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