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1万3287人分の署名を神出市長に提出する会員ら |
市民団体 「海南市の子どもを守る会」 は2日、 神出政巳市長を訪問し、 子どもが小学校を卒業するまで医療費の無料化を求める要望書と1万3287人分の署名を提出した。 同会は子どもたちが健康に育つ環境をつくろうと8月に発足。 9月から署名活動を行ってきた。 神出市長は 「重要性は大変分かる。 厳しい財政の中、 全体的な優先順位を考慮して考えていきたい」 と答えた。
会員やサポーターら13人で訪問。 子どもを持つ会員たちからは、 実生活で高額な医療費に苦しんでいる現状を報告した。 歯科治療では、 完全に治療すると高額になってしまうため、 途中でやむを得ず止めてしまう例もあると説明した。 また、 将来海南市に定住してもらうためにも、 住みやすい子育て環境を整える必要があると強く訴えた。
市側は神出市長、 くらし部保険年金課の幹部らが対応した。 重要性を受け止めた上で、 もし実施するなら単年ではなく恒久的に行うべき事業になるとして、 現在の財政状況を踏まえると、 非常に難しい部分があると答えた。
市では現在、 小学校入学前までの0~6歳児の医療費を無料化しており、 年間およそ7000万円を負担している。 小学校卒業までの7~12歳児の医療費を無料化すると、 費用はおよそ9000万円かかるとされ、 合わせて約1億6000万円の財源が必要になる。 神出市長は 「少しでも若い人が海南市に住んでもらえるとしたらありがたいこと。 信頼してもらえる市を目指し、 財源の問題などを精査して検討していきたい」 と話している。
県内では、 紀美野町が中学校卒業まで医療費無料化を実施。 紀の川市、 橋本市では、 小学校卒業まで無料化にしている。
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