2010年12月10日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

美里中学校でプロの演奏家招いて体験教室

美里中学校でプロの演奏家招いて体験教室

琴に触れる生徒たち

紀美野町野中の町立美里中学校 (高岡成豪校長、 生徒49人) で、 尺八や琴、 三味線などのプロの演奏家4人を講師に招いた 「邦楽に親しむ和楽器コンサート」 が初めて開かれた。 豪華な生演奏の後には楽器の体験教室も開かれ、 生徒や職員たちは尺八を吹いたり琴を鳴らすなど、 伝統芸能に親しんだ。

同校の卒業生で、 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)職員の谷垣内和子さん(54)が、 学校と演奏家たちの橋渡しとなった。 協力したのは、池上眞吾さん、 伊藤志野さん、 西川かをりさん、 小林静純さん。 それぞれ琴や三味線、 尺八などのプロ演奏家として全国で活躍している。

コンサートでは、 演奏のほか、 楽器の歴史や名称、 素材は何でできているかなど特徴も紹介された。 三味線の表には猫の皮が、 裏には犬の皮が使われていることに驚く生徒たちもいた。 また、 「十七絃」 と呼ばれる低音が出せる琴も紹介され、 通常琴の13本絃と音色を聞き比べた。 合同演奏も行われ、 生徒たちは豪華な伴奏に合わせ、 童謡 「たきび」 など3曲を歌った。

体験会では、 講師らが鳴らし方を指導し、 全校生徒が一人ずつ楽器に触れた。 生徒たちは緊張しながらも尺八を吹くこつや、 琴の鳴らし方を丁寧に教わり、 貴重な体験となった。 1年生の横出和輝君(12)は 「琴を初めて触った。 簡単そうやと思ったけど難しく力が入った。 プロの演奏を聴き、 日本の楽器はすごく良い音がするなあと感じた」としみじみ。

プロデュースした谷垣内さんは 「若い時期に自分の感性を大事にして、好きなものを見つけてほしい。 この体験をきっかけに芸術に親しんでもらえれば」と後輩へエールを送った。





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