2011年01月15日

00.社会

フォルテワジマではやぶさ特別公開スタート

開場と同時に大勢が詰めかけた - フォルテワジマではやぶさ特別公開スタート

開場と同時に大勢が詰めかけた

小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセルの特別公開が15日から、和歌山市本町の複合商業施設フォルテワジマで始まった。7年間60億キロの宇宙の旅から帰還したカプセル本体など実物4点をはじめ、レプリカ模型2点などを展示。初日はオープニングセレモニーが行われ、さまざまなトラブルを乗り越え奇跡の生還を果たした現物を一目見ようと、多くの人が詰めかけた。18日まで。

自社製品で宇宙事業にかかわる(株)島精機製作所(島正博社長)が県内で初めて開催した。展示している実物は、カプセル本体にあたる「インスツルメントモジュール」、地球からの指令を受け取る「搭載電子機器部」、大気圏突入時に機体を守った「背面ヒートシールド」、着地の際に活躍したパラシュートの4点。各品の表面に残る損傷具合が厳しかった旅を物語っているようだ。

セレモニーには仁坂吉伸知事や県選出の国会議員らも祝いに駆けつけ、島社長は「ぜひこの機会に日本の最先端技術に触れてもらい、子どもや若い人たちに夢を持ってもらいたい」とあいさつ。テープカットに続いて、開場前から行列をつくっていた大勢が続々と入場し、子どもたちも顔を近付けてじっくりと展示品を観察していた。

家族4人で訪れた海南市小野田の県職員、小川文明さん(48)は「もっと単純な構造かと思ってましたが、実際に見るとものすごく複雑そうでした。こんな精密機械が無事宇宙から帰ってきたと思うと感動します」。仁坂知事は「ちっちゃいのに頑張ったと、けなげな感じがした。和歌山県も頑張らなきゃという思いを新たにしました」と話していた。

期間中は講演会やデジタル・アート展、映像上映なども行われる。いずれも入場無料(一部整理券必要)。開場は午前10時から午後7時まで。





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