「雛みかん」出荷前に祈祷式

JAながみね下津柑橘部会(岡本芳樹部会長)は14日、海南市下津町下の蔵夢選果場で、ひな壇に供える特選ブランド「雛(ひな)みかん」の祈祷(きとう)式を行った。

式には柑橘部会員、生産者、JA販売担当者など関係者ら約20人が出席。「雛みかん」は光センサーで選別した糖度12度以上の同町特産の蔵出しミカン。ひな祭りの祭壇に無病息災などを祈って飾られる「橘」にちなみ、平成17年に特選ブランド化された。

式ではミカンの神様、田道間守命(たぢまもりのみこと)を祭る橘本神社の前山和憲宮司が祈願した。ことしのミカンは春先の低温と夏場の猛暑により、小玉傾向なものの糖度は例年以上となった。岡本部会長は「極上の味のミカンに仕上がった。ぜひ味わってほしいです」と話している。

同部会は16日にファーマーズマーケットとれたて広場で、蔵出しミカンの販売促進をするキャンペーン隊の結団式を行い、京阪神、新潟、北海道、東京など全国に向けて宣伝していく。