2011年01月20日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

那賀消防に支援車1型一台配備

那賀消防組合に配備された全長11㍍の巨大な支援車 - 那賀消防に支援車1型一台配備

那賀消防組合に配備された全長11メートルの巨大な支援車

大規模災害などに備え、岩出市中迫の那賀消防組合消防本部(田中照巳消防長)に18日、総務省消防庁から「支援車I型」1台が無償配備された。車内にシャワー、キッチン、トイレ、ベッドなどを備え、災害時に隊員を支援する車両として使われる。県内では和歌山市にも配備されているが、今回配備された車両の方が大きく、全長11メートル、総重量20トン、最大定員26人となっている。


特徴は、側面部が約4メートル突き出し、車内に居住空間が確保できる構造になっていること。また、車外でも宿泊できるよう、電動送風機で膨らませるエアーテントや、野営用のイス、テーブル、コンロなども装備されている。

車両は、国の平成21年度補正予算で平成23年度までに全国47都道府県に1台の無償配備を進めることが採択されたもの。事業費は1台当たり約7000万円、総予算32億円で、阪神淡路大震災で甚大な被害が出た教訓を機に国が配備を進めている。消防庁によると「現在はまだ大災害時に支援車が出動した事例はない。想定では、3日間分の食料を積載し、その後さらに別の車両で生活物資を送ることを考えている」という。

この日の納品式で、田中消防長は「大災害時の過酷な状況下でも隊員を支援する装備が完備されています。有効活用できるように訓練を行い災害に備えていただきたい」とあいさつした。





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