2011年01月25日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

文化財防火デー、那賀消防が三船神社で訓練

消火銃で放水訓練する総代たち

消火銃で放水訓練する総代たち

26日の 「文化財防火デー」 を前に那賀消防組合消防本部 (田中照巳消防長、 岩出市中迫) などは23日、 紀の川市桃山町神田の三船神社 (有井久善宮司) で防火訓練を行った。 同本部のほか地元の自衛消防隊、 市桃山消防団から約50人が参加し、 神社から文化財を運び出す訓練や放水を行った。 田中消防長は講評で 「地域一丸で貴重な文化財を守り、 次の世代に受け継いでいこう」 と話した。

三船神社は、 桃山時代の天正18年 (1590年) に本殿が建立。 各社殿の彫刻は華麗な極彩色で、 昭和44年には国の重要文化財にも指定されている。 そのほか、 市内の寺社仏閣には、 国宝2点、 国の重要指定文化財が十数点ある。

訓練では、同神社に保存されている貴重な歴史を示す古文書、 刀、槍などの文化財に見立てた箱を、 総代らでつくる自衛消防隊が運び出し、 通報により車両8台で駆けつけた消防団と同本部南署の隊員が、神社周辺の森に向かって一斉放水した。

訓練に参加した同神社の総代長、 根来繁さん (71) は 「常に火元に注意し、 消防団とも連携して防火に努めたい」 と話していた。

文化財防火デーは、 62年前の昭和24年1月26日に法隆寺金堂 (奈良県斑鳩町) の壁画が火災で損傷したことを契機に制定され、 この日は全国的に文化財防火運動が展開される。





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