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和歌山市八番丁の和歌山市消防局内にある防災学習センターの来場者数が先月、147人と平成17年4月のオープン以来、単月で最低の数となった。これまでの最低は20年12月の224人。同局予防課によると毎年12月は減る傾向にあり、ことしは特に寒さも影響したのではないかとみており、 「市民のためにできたもの。身近に起こる可能性がある災害に備え、もっと気軽に入ってもらいたい」 と来場を呼び掛けている。
同センターは、市民に防火防災について体験することで学んでもらおうと設置。床が振動したり、風が吹くなど災害を体感できるシアターや、人体に無害な煙の中を避難するコーナーなどで学習することができる。
来場者は、初年度の17年度に1万5915人を記録。その後20年度まで緩やかに減少していたが、21年度に前年比を上回る1万1923人と持ち直した。毎年1万人台で推移していたが、今年度は12月末現在、累計で7476人となっており、このまま推移すると1万人台を割り込む可能性も出てきた。
オープン後、平成18年に地震体験車を導入、20年には、子どもが防火服を着てミニ消防車に乗った写真が撮れるコーナーを設置するなど来場者獲得に向けて工夫を施してきた。今後、災害体感シアターの映像を、現在の2種類以外に増やすことも考えているという。
同市の20歳以上の男女を対象にした市政世論調査(21年度)では、同センターについて「知らない」 と答えたのが71%、利用したことがあるのは 「7・7%」 と二けたに満たず、認知度の低さが利用に結びついていない要因でもあるよう。また、これまで学校への出前授業などの際に同センターをPRすることはあっても、来場を呼び掛けるために事業所などを個別訪問する 営業活動 は行っていないという。
午前9時~午後5時で、毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)と年末年始が休館。入場無料。
問い合わせは同局予防課(TEL073・423・0119)へ。
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