2011年01月27日

00.社会

茨城のバス事件受け、県警が消防等と初動対応訓練

茨城県取手市で、路線バスの乗客が男に切りつけられた事件を受け、和歌山県警は26日、和歌山市中之島のせせらぎ公園で、無差別殺傷事件を想定した初動対応訓練を実施。同市消防局と連携を図って早期のけが人の救護や犯人確保を目指した。無差別殺傷事件が連続発生する中、全国の警察で同様の訓練を実施。県警でも初めて行われ、県警、和歌山バス(株)など約80人が参加。実動署員は細かい想定を知らされずに取り組んだ。 コンサート会場と、付近の停留所に止まったバスに刃物を持った男が乱入し、数人を切りつける想定で行われた。

「50歳ぐらいの角刈りの不審な男がコンサート会場に向かって歩いていた」 という通報があり、市内を走っていた捜査車両に無線で知らされた。

コンサート会場近くに、サングラスにマスクを付けた不審者役が奇声を上げて押し入り、刃物を振り回して2人が軽傷、1人が重傷を負った。パトカーや白バイなど車両15台が駆け付け、現場の状況確認や立ち入り規制など対応。消防局からは救急車が出動し、重傷者を搬送した。

不審者役はいったん逃走した後、コンサート会場の近くの停留所に止まったバスに乗り込み、一心不乱にナイフで乗客を切りつけ2人が負傷。不審者役が、命からがらバスの外へ逃げ出した女性を切りつけたところで、交番勤務員や機動捜査隊が駆け付け、殺人未遂で 御用となった。

県警本部の山岸直人本部長は 「きびきびした動作で、絶対に取り押さえるという士気の高さが心強い。この訓練を教訓に反省するところは反省し、訓練に励んでほしい」 と講評した。





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