2011年02月11日

00.社会

星林3年生が卒業式でオリジナル曲合唱

登校日に友人と歌詞を確認する上土谷さん㊧(10日、 星林高で)

登校日に友人と歌詞を確認する上土谷さん左(10日、 星林高で)

ぼくら永遠に星の子でいよう。 自分たちだけの特別な卒業式にしようと、 県立星林高校3年生は3月1日の式当日、 オリジナル曲 「卒業~大切なあなたへ~」 を全員で合唱する。 曲は3年生の上土谷友里さん(17)の姉・藍子さん(24)が一年前に作ったものを、 友里さんが星林用にアレンジ。 生徒らは、 登校日に集まり、 練習に励んでいる。 友理さんは 「自分らの思い出に残るよう、 友情をメーンに書いた。 最後なのでみんなで一つになって歌ってほしい」 と笑みを浮かべた。

同校の卒業式ではこれまでGReeeenの 「遙か」、 EXILEの 「道」 など、 若者に人気のあるメジャーな歌手の曲を歌ってきたが、 上土谷さんは 「特別な卒業式にしたい」 と、 クラス会議で姉の作曲した歌をアレンジして歌いたいと提案。

歌詞の中には、 「ぼくら永遠に星の子」 「大切なひかりの仲間にいまありがとう」 と、 母校を共に過ごした仲間への感謝の気持ちを表すフレーズが散りばめられており、 友人と連携して携帯電話のメールで40人以上に歌詞を送り、 一緒に考えてきた。

選曲会議の前には、 「絶対にこの歌を歌ってほしい」 という一心で、 休憩時間に一人でラジカセを持って3年生のクラスを回りPR。 「気持ちが伝わったのか、 みんな聴き入ってくれていた」 と照れくさそうに振り返った。

提案当時は、 「そんなん無理」 という反対意見に悩んだが、 クラスメートの佐古衣理奈さん (18) が 「自分らだけにしかできやんことや」 と大賛成してくれたことで吹っ切れ、 気持ちが強まったそう。 決定後は多くの生徒が協力的になり、 自宅でも練習できるように、 インターネットの動画共有サイト 「ユーチューブ」 にアップ。 練習時間の少なさをカバーしているという。

友人の岡本真実さん (同) は 「今までこんなことなかったし、 うれしい」 と喜んでおり、 上土谷さんは 「これから一人一人いろんな道を進んでいくけど、 (歌う時に) 星林にいてたという思い出を頭の中に浮かべてもらえたら」 と話していた。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif