2011年02月18日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

海南市一般会計当初予算

海南市一般会計当初予算

海南市は17日、 総額222億2967万4000円の平成23年度一般会計当初予算案を発表した。 障害者福祉への扶助費やインフラ整備の事業費の増加などで、 前年度に比べ6億624万2000円 (2・8%) 増となった。 会見で神出政巳市長は 「徹底した歳出の抑制と 『選択と集中』 による事業の重点化を図った」 と説明した。 24日に開会する市議会定例会に提出する。

【歳入】
市税収入は73億9721万3000円、 前年度比1億3480万1000円 (1・9%) 増。 個人市民税が減収する中、 法人市民税が1億7500万円 (43・7%) 増えたことなどによる。 地方交付税は、 国の地方財政計画では増額方針だが、 国勢調査人口減少 (約3000人) などにより同3000万円 (0・5%) の微増にとどまった。 今後さらに地方交付税、 合併特例債などの合併支援措置が段階的に終了するなど、 将来にわたっての安定的な歳入確保が厳しくなる見込み。 財源不足については財政調整基金を1億円取り崩し、 市債については26億5840万円を発行。 うち6億8860万円は交付税参入のある合併特例債を活用する。 自主財源は39・5%。 依存財源は60・5%。

【歳出】
人件費は45億4884万2000円で、 昨年度比1億9796万5000円(4・2%) 減。 退職者の不補充などにより職員数を19人削減した。 扶助費は42億2942万5000円で、 同3億3959万5000円(8・7%) 増。 これは少子高齢化に伴い、 子ども手当の3歳未満への上乗せ、 障害者福祉などのため。 補助費等は21億8518万3000円で、 同1億8237万7000円 (7・7%) 減。 新病院建設に伴う市民病院への繰出金が減ったため。 普通建設事業費は23億1043万9000円で、 3億8243万円 (19・8%) 増。 道路、 下水路、 浸水対策事業などのため。

特別会計は前年度比0・9%増の142億6315万円、 企業会計は同14%減の51億866万2000円、 当初予算の合計は同0・2%減の416億148万6000円。

その他、 主な事業、 新規事業は次の通り。

JR海南駅東広場整備事業...駐車場9台、 面積2160平方メートルを備えた東口広場の整備 (5000万円) ▽地域産業を担う人づくり支援事業...企業が求める人材育成と企業合同説明会開催 (1558万8000円) ▽市民体育館設備事業...未整備の駐車場整備を含め、 社会体育施設としてリニューアルする (7920万) ▽学童保育事業...平成23年度から保育時間を1時間延長する (7300万4000円) ▽子宮頸がん等ワクチン接種事業...子宮頸がん、 乳幼児の細菌性髄膜炎、 小児用肺炎球菌に対し、 予防接種を行う (8609万9000円) ▽和歌山下津港係留施設整備事業...港内の放置艇問題を解消するため係留施設を新設。 初年度は調査設計を実施 (5250万円) ▽コンビニ収納事業...平成24年度から市民税・固定資産税・軽自動車税・国民健康保険税のコンビニ収納実施に向けた準備 (82万9000円)





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