2011年02月26日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

40年間ばいじん濃度測定せず、和歌山石油精製

謝罪する前原社長 (中央) ら

謝罪する前原社長 (中央) ら

石油元売り最大手 「JX日鉱日石エネルギー(株)」 の子会社で、 海南市藤白にある潤滑油メーカー 「和歌山石油精製(株)」 の工場が、 法律で義務付けられているばいじん (煙突から出るすす等) 濃度の測定を昭和46年から40年間、 行っていなかった可能性があると分かった。 25日に同社が発表した。 前原義彦社長は 「法令遵守の意識が甘かった。 今後は厳格な監査を行っていきたい」 と話している。

測定が行われていなかったのは工場内にある4つの施設。 液化石油ガス (LPG) を炊いて潤滑油を精製していた。 23、 24の両日にばいじん濃度を測定したところ、 基準値の範囲内だったという。

法律では年2回以上の測定実施、 測定記録の保管 (3年間) が義務付けられているが、 同社では一度も実施されていなかった。 今まで発覚しなかった理由として、 報告義務がなかったこと、 測定義務を知らなかったこと、 法令遵守に対して意識が低かったこと、 管理体制が甘かったことなどを挙げている。

会見には前原社長、 谷藤慶一取締役総務部長、 丸山力環境安全部長の3人が出席。 前原社長は 「管理体制の見直しと教育を実施するとともに厳格な監査を行う。 法令遵守および環境保全の重要性を再度周知徹底し、 再発防止に全力を尽くしたい」 と述べた。
JX日鉱日石エネルギーは17日にも同様に水島製油所 (岡山県倉敷市) で未測定だったと報告している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif