2011年02月27日

00.社会

B-1仕掛け人が地域活性化語る

食のまちおこしについて語る俵さん

食のまちおこしについて語る俵さん

B級ご当地グルメの祭典・B―1グランプリの仕掛け人の愛Bリーグ事務局長の俵慎一さん(45)を講師に迎えたビジネスセミナーが25日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれた。俵さんは、 「B―1グランプリはグルメイベントではなく、食を通じてまちを売る場。食のまちおこしは、メディアに取り上げられる仕掛けづくりが重要」 と述べ、同イベントで2日間で43万人を集客する秘密や、食で地方を活性化させる情報発信の秘策などを紹介した。

経営者や起業家のための勉強会を開く和歌山ネクストステージ(山添利也会長)主催の定例セミナーで、企業経営者や行政関係者ら約90人が参加した。俵さんは、同イベントで注目され8年間で439億円以上の経済効果があった 「富士宮やきそば」 や、地元製めん所の売り上げが3倍になった 「横手やきそば」 などを紹介。食のまちおこし成功のポイントに、飲食関係者などが中心にならないこと、観光客をターゲットにするのではなく地元の人を第一とすることなどを挙げた。

それらの理由として、「販売促進が主となってしまう」としたほか、 「地域の活性化は日常的な経済効果にならないといけない。地元の人が、それが名物であると認識することが経済効果につながる」 と話し、年に一度来る程度の観光客よりも日常の客になる地元を意識することが大事だと強調した。

また、メディアで紹介されることによってイベント後の影響も大きいとした上で 「加工すべきは情報。いかにマスメディアに取り上げられる仕掛けをつくるかが重要」 と断言。情報発信は興味を引くキャッチコピーを提案したり、すでにある情報を視点を変えて加工するなど、有効事例を挙げて説明した。





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