一般会計66億1800億円、紀美野町当初予算案

紀美野町は4日、 総額66億1800万円の平成23年度一般会計当初予算案を発表した。 前年度比2400万円 (0・4%) の微減。 新規事業では、 生石高原登山者駐車場整備、 画像読み取り装置による診療ネットワーク事業、 国体関連事業などを盛り込んだ。

【歳入】
歳入のうち、 地方交付税や国・県支出金などの依存財源は51億2103万9000円で、 前年度比4067万8000円減。 歳入全体の77・4% (前年度比0・8%減) を占める。 また、 町税や使用料など、 町が独自に確保できる自主財源は14億9696万1000円で、 1667万8000円増。 全体の22・6% (同0・3%増) となった。
町税は8億5163万3000円で、 前年度比967万5000円の増。 繰入金は財政調整基金等からの繰り入れが2億8996万7000円で、 同1億2432万6000円減。 地方債は8億742万1000円で、 同1067万9000円減。 これはソフト事業に充てる過疎債8328万円1000円の計上、 段子峯地区農道・町道動木志賀野線の完成、 臨時財政対策債の6626万円減などによるもの。

【歳出】
目的別では、 最も多いのは、 福祉などに支出する民生費の14億5649万9000円、 前年度比1656万1000円増。 野上第2保育所、 神野保育所の耐震補強事業などに充てた。 次に借入金の返済に充てる公債費14億890万6000円、 同1066万2000円増。 公務員の給与などに使われる総務費の9億4953万8000円、 同7847万4000円増と続いた。 また、 消防費は4億1237万7000円、 同7442万8000円増。 老朽化により、 本部に消防ポンプ自動車整備に5000万円などを充てたもの。

主な新規事業
若もの定住促進補助金...過疎化対策の定住支援 (1000万円) ▽小児用肺炎球菌ワクチン接種...2カ月から5才未満までに実施 (583万7000円) ▽ヒブワクチン接種...2カ月から5歳未満までに実施 (348万8000円) ▽子宮頸がん予防ワクチン接種...中学1年生から高校1年生まで実施 (863万9000円) ▽共育コミュニティ推進事業...地域ぐるみの子育て事業。 国の委託事業が22年度で終了するため、 町独自の事業へ切り替える (160万5000円) ▽国体関連事業...小・中学校へホッケー用具を配布したり、 高校ホッケー部へ活動助成 (100万円) ▽生石高原登山者駐車場整備事業...紀美野町奥佐々の小川宮付近に駐車場を整備。 購入面積は約3500平方メートル (1813万6000円) ▽診療ネットワーク事業...国保野上厚生総合病院と各診療所間で、 レントゲンのデータを電子化してやりとりする(283万5000円)▽認知症地域支援体制構築モデル事業...認知症の理解と講演会開催、介護者団体へ補助金等(373万2000円)など。