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車いすでも楽々収穫できる畝の高さと通路を確保 |
毎年約3万人が訪れる紀の川市貴志川町神戸の 「貴志川観光いちご狩り園」 はこのほど、 すべての人にイチゴ狩りを安全に楽しんでほしいと、 ハウス内に車いす用レーンを設置した。 高設栽培 (プランター)で車いす用レーンを設けている園はほかにもあるが、 同園では 「地面から育つおいしさ」 にこだわり、 畝を通常の倍の60センチにかさ上げすることで、 車いすからも収穫できる高さを確保した。
長さ55メートルの畝に400株を栽培。 その両端にベニア板60枚を敷いて、 車いすも楽に通ることができる通路を確保した。 さっそく障害者グループから好評で、 来年はさらに1畝を増やす計画という。
同園は、土壌改良堆肥などを開発販売している(株)エコリアル(和歌山市小松原通)が、貴志川いちご狩り協会から委託を受けて管理運営。 土を扱う同社は 「良い土から育つおいしさを知ってほしい」 と、 地面から育てることにこだわった。 4畝をつぶしてレーンを確保したため生産性は落ちるが、 同社の西田孝一さん(41)は「地域に根付いた園にしたいので、 喜んでくれる人がいるならば」とにっこり。 来年はさらに、 車いすでもより近付けるように、 畝の側面にも枠を付けるなど改善していく。
車いす用レーンを使用したい場合は事前に確認が必要。 問い合わせは同園現地案内所 (TEL0736・64・7212)。
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