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寒空の下で黙とうし手を合わせる観音講のメンバー |
和歌山市和佐中にある和佐中観音堂でも初午の16日、厄払いを兼ねたもち投げが行われ、観音堂を守る観音講のメンバーが東日本大震災の被害をかんがみ黙とうを捧げた。また、集まった寄付金を義援金として被災地に送ることも決めた。
同観音堂は天保8年(1837)、この地域に疫病がまん延したことからその翌年に厄よけを祈願して建てられた。その後毎年、初午に厄年の住民の厄をはらうためにもち投げが行われているという。ことしは震災を受けて一時は観音講で話し合い、中止を検討したが、被災した人たちの役に立ちたいとの思いが強く、義援金を送ることで実施に踏み切った。
この日は、北西の風が強く、みぞれが降るなど3月中旬としては寒い日。観音講の江川公博さん(54)は、 「みぞれは天の涙。中止も考えたが 厄払い という意味が強く実行しました」 と話していた。
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