2011年03月24日

00.社会

4月2日から運転本数削減、JR西日本

不足している車両保守部品「直流電動機ブラシ」

不足している車両保守部品「直流電動機ブラシ」

JR西日本(株)和歌山支社(今井克己支社長)は23日、東日本大震災の影響で車両モーターに電気を供給している部品 「直流電動機ブラシ」 が不足しているため、和歌山では4月2日以降、紀勢本線や和歌山線で運転本数を減らすなど運転計画を見直すと発表した。詳しいダイヤは25日に発表するという。

同社によると、ブラシの素材製造工場は茨城県日立市、最終加工工場は福島県浪江町にあり、どちらも被災地に位置しているため製造が止まっている状況が続いている。

ブラシは直流モーターを回転させるために必要な部品で平均約270日で交換時期になる。同社では今後、点検回数を増やすなどして安全性を確かめながら使用する期間を伸ばして対応。さらに、普通列車はデータイム(午前9時ごろ~午後4時ごろ)で運転率を50%に引き下げ、特急列車は9両編成を行わず常に6両編成で運行する。ゴールデンウイークの臨時列車の運行も中止する。阪和線と関西空港線は通常通り運行する。

ブラシを使用している車両は平成3年以前に製造されたもので、比較的旧型の車両が多いJR西日本では在来線電車約4700両のうち、約半分の2300両に影響が出る。

和歌山では、普通列車で紀勢本線と和歌山線350両、特急の「くろしお」 「スーパーくろしお」 約150両が対象。このままの状態が続くと普通列車は4月下旬ごろ、特急は5月下旬ごろからそれぞれ運行できなくなる車両が出てくる。

今井支社長は 「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。ご理解とご協力をお願いします」 と話している。





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