2011年04月05日

02.政治・経済

オークワ2月期連結決算は増収増益

県内を中心にスーパーを展開している(株)オークワ(本社=和歌山市、福西拓也社長)は4日、平成23年2月期の連結決算を発表した。営業収益は、前期比0・2%増の2899億6000万円、当期純利益は同31・6%増の31億600万円だった。同社は「上期は苦しかったが下期で回復し、明るい兆しが見えた」としている。

同社は、県内や大阪府、奈良県などで149店舗を展開。うち県内では55店舗を運営し、売り上げは全体の4割に相当する892億900万円。前期比0・9%減だったが、岐阜や愛知、兵庫で大きく売り上げを伸ばして全体を押し上げた。

業態別にみると、高級食品などを扱う「メッサ」の売り上げが同4・3%増の63億700万円と順調に伸び、逆に低価格を打ち出す「プライスカット」の売り上げが前期比3・8%減と、ここ数年伸び悩んでいる。同社は「メッサの業態が支持されているのと同時に、消費者にディスカウント疲れの反動もあるのでは」と分析している。

また、東日本大震災の影響について、紙や飲料などの各メーカーが被災地優先の生産体制をとっているため、関西全域で商品の品薄状態が続いているという。同社は、野菜などは近畿圏内を中心に仕入れているため大きな影響はないというが、気仙沼産の紅ザケなど水産物の一部が入ってこなくなっている。同社は「サンマやカツオの最盛期にどうなるか心配だ」と話している。

今期の連結決算予想は、営業収益が前期比2・9%増の2985億とし、「大震災の影響で不透明。厳しい環境になりそうだ。仕入れの集約やコスト削減など全社一丸となってやりたい」と抱負を述べている。





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